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紙によって、厚みや材質が全然違う話

最近、オーダーメイドでこだわりの貼り箱を製作したいお客様に、紙のお持込が増えています。

そこで、お持込の紙を選ぶ豆知識をお伝えしたいと思います。


まずは紙の厚みのお話。

貼り箱は、紙の厚み70kgぐらいがキレイな仕上がりになるのでおススメです。


例えば、同じタント紙でも厚みが違うものがあったりします。

そうすると、ちょっと色の見え方も違って見えたりするので、注意が必要です。

また、紙によっては70kgの用意がないものもあります。

厚すぎると角部分の納まりが出来なかったり、薄すぎると破れたり、糊

出来れば、70kg付近の厚みのものを探されるといいかと思います。


次に材質のお話。

例えば、手漉き和紙は、糊が染みて、色が変わったりするので、注意が必要です。

貼り箱はでんぷん糊ではなく、ニカワという糊を使用します。

でんぷん糊は乾けば透明になったりしますが、ニカワは少し黄みがかっています。

また、表面にも糊が染みるほど吸ってしまう紙は、乾いても暑い日に糊が溶け出して表面がベタベタしてしまう場合もあります。

紙の繊維がまだらな場合は、糊の吸い込みが部分部分で変わったりするので、しみた部分が表面にまだらに出てしまう場合もあります。

もし、手漉き和紙を選ばれる場合は、比較的色が濃い目な物で、厚みもゴワゴワではなく、薄すぎない物を選ばれることをオススメします。


そして、張りが強い紙は、糊付けをしても跳ね返りがあったりして、角が剥がれやすくなります。

折ると折り目がパキッとついてしまう紙も、折って貼った部分に筋が付く可能性があります。

なるべく柔らかめな紙をオススメします。


とはいえ、実際にはわかりにくいかと思いますので、お持込いただければ確認させていただきます。

また、弊社でも貼ったことのない紙は、正直、貼ってみないとわからないことがあります。その場合は余分にサンプルをいただければと思います。


#貼り箱 #オーダーメイド #野村紙器 



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